先日昔からの友人とメールをしていて、ガンズの話とかで盛り上がっていた時
「でも、そろそろ新しいネタも仕入れなあかんよな」
って話になった。
私はどうも昔話をよくするみたいだ。
「昔々あるところにもじゃもじゃ頭の田舎娘がいて、でも心はアメリカ人で・・・・」
そう自分の昔話。
こと音楽に関しては昔話しか出来なくなって来ている。
とはいえ最近のミュージシャンの情報はどこで集めるんだ?
ネット?
ラジオ?
昔はどうやって情報を集めていたっけ?ましてやあの田舎町で・・・・・
と思っている時に本屋で見つけたこの本

「わが青春のロック黄金狂時代」
東郷かおる子著
この方の名前を聞いてピンと来る人は多いでしょう。
「ML」=ミュージックライフの元編集長。
MLといえば私のバイブル。
10代の私にとってはテレビよりも新聞よりもラジオよりも貴重な情報源だった。
そのミュージシャンの音よりも先に情報が入ってきてそこから「聴きたい」へ繋がって聴いたら
「良かった」『好きになった」
そんな状況にたまらなくわくわくしたものだ。
この本を読むと半分位は記事の内容を覚えている(MLのおかげでグラハム・ボネットとジョー・ストラマーは私には「いい人」としてインプットされている)
教科書の中身なんてちゃんと読んだ事も無いのに、このMLは広告ページまで熟読したように思う。
MLは女子向けだったようにも思う「まずビジュアルでカッコいいこと、その次に音楽」という紹介のされ方はしょっちゅうだったように思う。
ジャパンなんてその典型だった。
その思惑にしっかりちゃっかり飛び乗っていたのが当時の私。
そんなバンド、ミュージシャンがMLから沢山登場した。
「日本でブレイク」なんて言うとなぜか凄く嬉しかったりもした。
このMLからの流れで他の雑誌「音楽専科」や『INROCK』や「ROCKSHOW」などを読みまくった私もいつの間にか私はHM/HR専門誌「BURRN」だけを読むようになった。
その「BURRN」も立ち読みで済ませるようになったのだけど、MLも休刊した。
この本で東郷編集長(私はこう呼んでいた)が
「あの、ロック少女達は今何をしているのだろうか?昨今『おやじロックファン』が話題になるたび私は思うのだ」
と書いているのだけど・・・・・
「編集長っ!!おばさんロックファンは家でご飯作ったり子育てしたり、仕事したりしているけど健在やで!!」
と叫びたい。
現に私はここにいるし昔からの友人達も同じ。
昔話をするのはおじさんだけじゃないし、しっかり若い頃にロックを満喫してきたおばさん達だって父兄会に行ってちょっと話題をフルと「同志っ!!」と肩を抱き合える人が沢山いるはず。
編集長が書いてます。
「夢中だった『あの頃』を持っている人は幸せだ。今時々『あの頃』を引き出しから出して楽しむ余裕がある人はさらに幸せだ。そしてこうした幸せな人たちに愛され続けるロックも、また幸せだと思う。」若い頃「お金を貯めろ」と母は言った。
お金は貯まらなかったけれど「心の貯金」なら満額で利子が沢山ついてきている。
幸せの価値観は人それぞれ違うだろう。
お金はあるにこした事は無い。
しかし『あの頃』を持てずにお金があったとしても私にはそれに幸せを感じる事は出来ないと思う。
『あの頃』を持っている方達に是非読んでいただきたいです。